コーディングから調査、コンテンツ作成まで、あらゆるタスクを AI エージェントが支援してくれる世界を想像してください。仕事の内容を理解したエージェントがいつでもすぐそばであなたを助けてくれるとしたら――。その夢をかなえるのが Slack です。すべてのエージェントが 1 か所に集約され、コンテキストを把握することで、人とエージェントとのシームレスなコラボレーションが実現し、生産性が向上。複数のタブやアプリをせわしなく切り替える必要はもうありません。
Dreamforce にて、私たちは Slack プラットフォームの新しい形を発表しました。これにより、パートナー企業や開発者の皆さまは、Slack で機能する、コンテキストを反映した強力な AI アプリやエージェントを構築できます。Slack が人とエージェントが豊かなコンテキストをもとにコラボレーションするためのハブになるのです。
Slack は本日、リアルタイム検索(RTS)API およびモデルコンテキストプロトコル(MCP)サーバーの一般提供を発表します。このリリースにより、ユーザー企業およびパートナー企業の皆さまは、AI エージェントと Slack のリアルタイムの会話データを安全に結びつけられるようになります。プロジェクトに関するやり取りやチームのナレッジ、業務の意思決定などを含んだ生きた会話は、貴重なデータの宝庫です。Slack はエンタープライズグレードのセキュリティとデータへのアクセス権限をしっかり確保した形で、この仕組みを実現します。
昨年 10 月の RTS API および MCP サーバーの限定リリース以降、市場では特筆すべき反応がみられています。
- エコシステムの力強い広がり : Anthropic、Google、OpenAI、Perplexityなど、業界をリードする 50 社以上のパートナー企業が、すでに Slack のプラットフォームでコンテキスト認識型のエージェントを構築しています。
- 導入の加速 : RTS のクエリ数と MCP ツールの呼び出し数がともに 25 倍になるなど、Slack 上でのエージェントのアクティビティが増加。企業向け AI エージェントの実行基盤としての Slack の地位が確立されようとしています。
開発者の方なら Claude Code や Cursor などのツールを、マーケティング担当者の方ならリサーチに ChatGPT や Perplexity をすでにお使いかもしれません。必要なコンテキストを得たエージェントは、ユーザーの仕事の高速化や反復作業の効率化に貢献し、さらなる生産性や創造性の向上を導きます。
「私たちは MCP アプリの拡張機能を通じて Claude Code の力を組み込み、Slack との連携を継続的に深化させています。ユーザーの皆さまの間でもこの双方向のインテグレーションの価値の認識が高まり、導入の加速につながっています。チームの文脈に基づいた回答、改善されたワークフロー、貴重なインサイトを、いま仕事をしている Slack 内で直接受け取れることで、業務に即した、実用的で信頼性の高いインテリジェンスの価値を最大限に引き出せます」
会話のコンテキストを活用することの強み
企業向けの AI やエージェントの成功は、適切な業務のコンテキストを得て、ワークフロー内で効果的なアクションを起こせるかどうかにかかっています。RTS API や MCP サーバーにより、Slack のデータにいつでも安全かつ柔軟にアクセスできるようになることで、コンテキストが反映されたユーザーごとの会話データを利用して、より正確で効果的な AI を構築できます。ユーザーは Slack 内で直接エージェントにアクセスすることも、専用のインターフェイスから利用することも可能。組み込みのセキュリティ、アクセス権限、検索機能により、データアクセスの安全性と自由度の高さを両立します。
- Slack の MCP サーバーは、大規模言語モデルや AI エージェントが Slack のデータにアクセスする方法を効率化。得られた会話のコンテキストをエージェントの回答やアクションに活用できます。ユーザーのアクセス権が反映された、双方向コミュニケーションを一元化するレイヤーとして、サービスごとに複雑なインテグレーションを構築する手間からの解放にも貢献します。
- RTS API により、アプリからクエリベースで Slack のデータに安全にアクセスできるようになります。必要な情報のみが引き出され、ユーザーデータが外部サーバーに保管されることはありません。得られた情報をコンテキストとして利用することで、エージェントはより的確かつ正確で、実際の業務を反映した回答を生成できるようになります。
「社内 AI ソリューションの Trivago Copilot で Slack の MCP サーバーを試したところ、初期段階から良い反応が得られています。Slack の生きたコンテキストを直接 AI のワークフローに組み込むことで、チームは社内ナレッジをより効果的に検索でき、アプリの切り替えなしで Slack で最新情報を共有できます。こうした仕組みにより、AI ツールをワークフローの一部として感じることができます」
コンテキスト認識型エージェントの市場が拡大
このリリースを受けて、パートナー企業による新しいエージェントが Slack Marketplace に続々と追加されています。コーディング、文書作成、リサーチなどの汎用的な作業向けのエージェントから、エンジニアリング、法務、マーケティングなどの部門特化型のエージェントまで、さまざまな部署やユースケースでの仕事の効率化に役立つエージェントが登場しています。ぜひあなたのニーズに合うエージェントを探してみてください。
RTS API と MCP サーバーを使って構築された、Slack で利用可能な最新のエージェントの例。
エージェント型の検索
エージェント型の検索とは、エージェントが Slack の会話やドキュメント、外部のソースを検索して推論を行い、Slack のアクセス権限モデルに従いながら、ユーザーやタイミング、チャンネルに合わせて調整された結果を返すものです。コンテキストを理解し、コラボレーションの効果を高めてくれる、Slack 内に実装可能な検索エージェントを以下に紹介します。
- Claude は Anthropic の AI アシスタント。ダイレクトメッセージやスレッド内でのメンション、AI アシスタントパネルを通じて、チームとシームレスに連携し、ウェブ検索、データソースへの接続、ドキュメントの分析もできる多機能なツールです。Slack のデータを Claude アプリに接続することで、利用しているチャンネル、メッセージ、ファイル全体からの検索が可能に。あらゆる場所で必要に応じたシームレスな AI 体験を実現します。
- Guru は信頼性の高いナレッジレイヤーとして、Slack 内のコンテキスト認識型エージェントの強化に役立ちます。Slack の生きたコンテキストと、常時検証される企業ナレッジを組み合わせることで、チームは権限が反映された正確な回答が得られます。
- Manus は、タスクを遂行して成果を出すよう設計された、自律型の汎用 AI エージェント。Slack のコネクタを使うことで、Manus はチャンネルの内容を読み取り、重要なインサイトを抽出し、議論をアクション項目に変換して、結果をチームに共有できます。シンプルな自然言語で指示するだけでこれを実行してくれる Manus は、チームの内も外も知り尽くした優秀なパーソナルアシスタントです。
- Perplexity は、大量のテキストやドキュメントの分析と要約を得意とするエージェント。インサイトの抽出や要約を、すべて Slack の環境内ですばやく行ってくれるため、チームは複雑な情報の理解と管理が容易になります。
「Slack のリアルタイム検索と MCP の機能により、Slack 内にあるインサイトを安全に抽出して、簡単に活用できます。これを基盤にすることで、エージェントは権限が反映されたリアルタイムのコンテキストをもとに実用的なアウトプットを提供し、日々の仕事をサポートしてくれます。もちろんデータの所有権やセキュリティ、組織の境界を守ったうえでです」

生産性向上やタスク管理を支援するエージェント
生産性向上のためのエージェントは、スケジューリングやリマインダー設定、情報の自動生成と更新、毎日のアクティビティの管理といったタスクを支援し、ユーザーの生産性の維持に役立ちます。
- Ari は、チームやリーダーが最高のパフォーマンスを発揮できるよう支援する AI チームメイトです。さまざまなコミュニケーションをまとめて、明確なアクションやコーチングにつなげてくれます。Slack のリアルタイム検索 API によって、Ari はあらゆる会話からのコンテキストを瞬時にまとめ、情報を整理します。「何が起きた?」「どのように取り組めばいい?」といった質問に対して、仕事の流れの中で、文脈を考慮した、ユーザーに寄り添った回答を提供します。
- Read AI を使うことで、ユーザーはあらゆる会議メモを直接 Slack に投稿できるようになり、毎日の仕事の流れの中に Read AI の機能を取り込めます。リアルタイム検索への対応により、すべての接続データと連携したチャットも可能に。あらゆる会議や連携プラットフォーム全体に対して、コンプライアンスに従った検索をすばやく行えます。
- Tembo はバックグラウンドで動作する、エンジニアリング担当のエージェント。会話やイシュー、アラートを起点とした作業から、スケジュール化された自動化、イベントベースの自動化まで対応。レビュー可能なプルリクエストの作成や構造化された更新を Slack 内で実現します。
- Spotter は ThoughtSpot のビジネスインテリジェンスエージェント。Slack の MCP サーバーを用いることで、リアルタイムの企業データと Slack の会話を安全に接続し、日々のディスカッションから実用的なインサイトを引き出します。ユーザーは自然言語で質問するだけで、サプライチェーンの在庫レベルや製品のパフォーマンスといったデータを分析してもらえます。結果を Slack チャンネルに直接共有することで、常に最新の知見に基づいた意思決定が可能になります。

ワークフローの自動化やコンテンツの生成・管理を支援するエージェント
Slack 内でワークフローやコンテンツに関する支援を行ってくれるエージェントにも、大きな利用価値があります。リアルタイムの文脈とビジネスニーズを理解するエージェントが、チームの業務の円滑化、サポートの自動化、カスタムコンテンツの作成などを瞬時にサポートします。
- Alysio GTM AI のワークスペースが Slack の MCP サーバーに接続されるようになりました。ユーザーは Slack から離れることなく、質問やリアルタイムのインサイト生成、GTM ツールを使ったアクションの実行などが可能です。チャンネル、スレッド、メッセージをまたいだ分析やアクションを行えるようになることで、Slack が、収益に関わるインテリジェンス活用のリアルタイムインターフェイスになります。
- Credal AI は、企業データの統合、コンテンツの生成、アクションの実行などを担う安全な AI エージェントを構築・実装・管理できるプラットフォーム。Slack の RTS API によって、これらのエージェントは社内の会話履歴をすばやく安全に検索し、正確かつ適切なコンテキストを収集して、ユーザーのリクエストに応えます。
- Moveworks は、従業員が業務システム全体からデータを検索し、それをもとに行動できるよう支援する AI アシスタントのプラットフォーム。複数のツールから引き出した情報やコンテンツを、1 つの社内検索の仕組みにまとめられます。キーワード検索とセマンティック検索の両方で Slack の RTS API を利用することで、Moveworks の検索品質が向上。Slack から適切なチャンネル、メッセージ、ファイルを抽出し、コンテキストを反映した正確な結果を提供します。
- WRITER は企業向け AI エージェントのプラットフォームとして、マーケティングや営業などの部門全体で、コンプライアンスを確保しながら、その組織らしいコンテンツを生成できるよう設計されています。これによりチームは、データやツールを横断して安全に機能するエージェントに複雑なワークフローを任せることができます。Slack の MCP サーバーにより、WRITER はメッセージ、ファイル、ユーザー、チャンネルを対象とした検索に加え、チャンネルでの最新のやり取りやスレッドの会話全体の読み取りが可能に。メッセージの送信や、canvas を新規作成して共有・共同作業可能なコンテンツを構造化するなど、Slack のアクティビティを解釈・分析・実行できます。
機能やユースケースに特化したエージェント
文章作成、コーディング、法務、人事といった特定の部門向けに開発されたエージェントを使えば、高品質なコンテンツやコードを作成したり、これまで以上のスピードで仕事を完了したりできます。こうした専門性の高いエージェントを Slack のワークスペースに組み込むことで、チームは仕事の流れの中で効果的にコラボレーションして、全体としてのパフォーマンス向上を導けます。
- Claude Code は AI を活用したコーディング支援エージェント。開発者は、実際のプロジェクトに関連した自然言語でのやり取りにより、コードの理解や記述、コードベースのリファクタリングを支援してもらえます。チームのチャンネル内で直接、コードに関する質問や変更のレビュー、修正の調整などの依頼が可能。毎日の会話が、協力的で迅速な開発プロセスに変わります。
- Cursor により、チームは Slack 内で直接、コーディングエージェントに作業を依頼して、アイデアをすばやくプルリクエストに変換できます。Slack のデータに接続することで、Cursor はワークスペースのチャンネル、メッセージ、ファイル全体からコンテキストを探し出し、より短時間でコードを構築・リリースできるようになります。
- Learn Place Assistant は AI を活用した学習支援アシスタント。一人ひとりに合わせたカリキュラム、解説、進捗記録を通じて、ユーザーがさまざまなテーマを目標に合わせて効率的かつ柔軟に学べるよう支援します。Slack の RTS API を利用することで、チームはカスタマイズされた学習のサポートやテーマに関するガイダンスに、会話やワークフロー内から直接アクセスできるようになります。仕事の流れを妨げることなく、ナレッジの共有やスキル開発を進めるのに役立ちます。
- Nalvin は、発見、計画、デリバリーといった、現代のプロダクトチームのプロセス全体を強力に支援するツール。Slack の RTS API を利用することで、Nalvin は会話が発生すると同時にその内容を理解し、自動的にチケットやドキュメント、顧客インサイトにつなげます。これにより、製品に関する重要なコンテキストが失われるのを防げます。
- Wordsmith を Slack と連携させることで、AI による法務知識と文書に関するサポートをワークスペース内で直接利用できるようになります。ポリシーに関するガイダンスの取得、新規契約書の作成、法務文書のレビューなどにより、ユーザーは法務関連のボトルネックを解消し、文脈を反映した一貫性のある回答をすぐに得られます。24 時間サポートしてくれる法務の専門家のような存在です。
- The Workleap AI アプリは、Workleap の人事管理プラットフォームを Slack に統合。リーダーは最新の会話、ファイル、意思決定にすぐにアクセスできます。エンゲージメントやパフォーマンスのデータを実際の仕事のコンテキストと連携させることで、フィードバックの質を高め、目標やレビューを関連づけ、Jira や Notion などのツールからのインサイトを結びつけて、迅速でより良い意思決定を支援します。
「デザイン上の判断からインシデントをめぐる議論、トレードオフが生じる理由まで、エンジニアリングに関する膨大なコンテキストが Slack 内に眠っています。ユーザーは、その情報を活用して新機能の実装やバグの修正、コードのファクタリングなどを行うよう Slack 内で直接 Cursor に依頼して、エージェントが提示するプルリクエストを確認するだけで、すぐにリリースできます。この先 Cursor と Slack の組み合わせで何が生まれるか、とても楽しみですね」

働き方の未来はコラボレーションに
チームがすでに仕事をしている場所でエージェントが機能してこそ、AI は真価を発揮します。Slack の RTS API と MCP サーバーの一般提供開始により、コンテキストを理解する強力な AI エージェントを、Slack のワークスペースに直接導入できるようになります。リアルタイムの会話データを利用して、コーディングからコンテンツ作成まで、あらゆるタスクをさらに効率化できるエージェントが、生産性と創造性の向上を導きます。
エージェントを活用する準備はできましたか?Slack のプラットフォームについて、詳しくはこちらをご覧ください。最新の AI アプリやエージェントは Slack Marketplace でご確認いただけます。コンテキストを理解するエージェントの構築方法を知るには Slack.dev にアクセスしてください。




